任期満了に伴う厚木市議会議員選挙が去る7月10日に行われ、開票の結果、28人の新しい顔ぶれが決まった。投票率は、前回を5.55%下回る40.78%で過去最低となった。

 今回の選挙戦は、定数28に対し、現職20人、元職2人、新人11人の計33人が立候補、少数精鋭による激戦となった。当選者の顔ぶれでは、現職全員が当選したほか、元職は1人が再選、新人は7人が議席を確保。返り咲きを目指した元職の竹松俊雄氏は落選した。

 党派別では、民主党と日本共産党が2議席を守った。また、自民党とみんなの党が2議席を獲得、公明党は4、神奈川ネットワーク運動は1に議席を減らした。市民の党は現有議席の1を守った。

 選挙前の予想では、現職で強固な地盤を持つ石井芳隆氏や石井恒雄氏、難波達哉氏ら3人のうちいずれかのトップ当選が予想されていた。しかし、実際にトップ当選を果たしたのは、神奈川県議会議員選挙出馬で知名度を大きく上げた元職の井上武氏で、獲得票数は3506・741だった。

 井上氏は任期途中の今年4月、厚木市議会議員を辞職し、県議会議員選挙に立候補。しかし、告示日直前の出馬表明など準備不足により、次点と410票差の8963票で惜しくも落選。市議会議員再選を目指した今回の選挙戦では、議員定数を28から14に半減するなど、改革を前面に押し出して臨んだ。

 井上氏は「大変厳しい選挙戦でしたが、その中でも市民の皆さんから多くの声援をいただくことができました。これからは市民の皆さんと議会との間にあるギャップを埋めることのできる活動をしていきたいと思います」と話した。

 一方、トップでの当選が予想されていた3人は、石井(恒)氏が3141・204票で2番手、難波氏が2947票で4番手、石井(芳)氏が2933・795票で5番手と、それぞれ上位での当選となった。

 また、3081票を獲得し、全体で3番目、新人候補としてはトップの得票で当選を果たした瀧口慎太郎氏は「皆さんの期待に応えられる市議会議員として働かせていただきたいと思っています。皆様とともに笑顔あふれる厚木市を作っていきたいです」と話した。(タウンニュースより)

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