~ここでしか味わえない独自源泉?!~

草津の老舗旅館グループ「和風村」に加盟する旅館の一つ「大阪屋」が提供する中沢ヴィレッジ。ここでは、温泉はもちろん、プール、テニス、ボウリング、ゴルフ等が楽しめるリゾート施設の一つとして、温泉施設「テルメテルメ」がある。ここは、ドイツの温泉施設と日本の温泉施設を融合させたリラクゼーションスポットだ。入浴セットとして、バスタオル、フェイスタオル、湯上り着をレンタルすることも出来るので、手ぶらで気軽に草津の名湯を楽しむことが出来る。繁忙期や時間帯によって、利用料金が多少前後し、三時間と時間制限があるのがちょっと残念だが、特筆すべきはここでは、気軽に草津独特の入浴方法「時間湯」を体験できることだ。

まずは、男女別の大浴場(写真右上)へ行ってみる。湯船に沿った、大きな窓により、明るく清潔なイメージだ。天井も高く、開放感を演出している。ここでは、あつ湯、ぬる湯、寝湯、うたせ湯、箱むし湯などが用意されており、多種多様な入浴を楽しめる。また、万代鉱源泉を利用しており、効能もかなりの期待が出来る。

次に前述の時間湯を体験してみる。こちらは別料金で500円ほどかかってしまうが、体験してみる価値はあるでしょう。受付で時間の予約を行い、湯長の指示通りに「時間湯」をするわけだが、個人的に面白かったので、ちょっと詳細を述べさせてもらいます。

本来、時間湯とは50度近い強酸性硫黄泉に我慢して入浴する荒治療である。湯長の指示通りに、まずは皆で大きな板を使って湯もみを20~30分風呂が熱い時にかき混ぜるのと一緒のようだが、実際に湯もみをした事のある人はわかると思いますが、かなりの運動量。また、熱い湯をかき混ぜると、立ち上がる硫黄の香りのする湯気を体を吸い込むことにより、吸入浴を同時に行うことも出来る。これらの作用により、熱い湯に入るための準備運動と強酸性の硫黄泉に触れる前に体を慣らすためでもあるだろう。 そして、ようやく湯に触れてみる。手桶で頭に30~40杯の湯をかぶる。これにより、脳貧血の防止を行い、神経が集中する脳の周辺に熱い湯をかけることで、自然と全体の毛穴が広がる。これで全ての準備が整ったところで、湯長の号令だ。3分間経過の号令が出るまで我慢・・・・・・・・・・・・・・・といった入浴法を一日に四回行うといったものだ。

と簡単に本来の流れを述べてみたが、ここでは湯治というより体験なので、想像よりも優しそうな湯長が登場し、皆で楽しく草津節を歌いながら湯もみを行うのだが、これがなかなか難しい。また、湯温も45~46度くらいで我慢できなくもない温度に設定してくれている。湯長も「我慢しなくてもいいから」とのお言葉。(^_^)

板張りの風情を感じる浴場に木で組んだ湯船、ちょっと緑のかかった濁り湯に細かい湯花が舞い散る。「錦の湯」という独自源泉(!?)を味わうことも出来る。時間湯が終わった後には、大広間に布団が敷かれており、「じゃあ、ゆっくり休んで!」と湯長。今回この「時間湯」で感じたのは、たまには、このくらいの熱い湯に浸かったこともあり、慣れてるはずだったのだが、三分間も連続で浸かってることは無かったのだなと。意外ときつかったのか、湯長に言われたとおり、ぐっすりと眠りにつきました。

電 話 番 号0279-88-3232駐 車 場80台
宿 泊 施 設無し宿 泊 代 金
休  憩  所有り日帰りプラン特に無し
泉   質酸性硫黄泉休  日無し
入 浴 料 金800円日帰り入浴時間AM10~PM22