武田信玄ゆかりの地には、「孫子の旗」がたいてい掲げられていました。
写真は、「孫子の旗」をモチーフにした手拭です。
お土産にちょうど良いなと思い、買ってきちゃいました。
「孫子の旗」とは、先日のブログでもご案内しましたが、武田軍旗として、一般的には、「風林火山の旗」として知られているかと思います。
疾如風・・・はやきことかぜのごとく
徐如林・・・しずかなることはやしのごとく
侵掠如火・・・しんりゃくすることひのごとく
不動如山・・・うごかざることやまのごとし
戦国時代最強軍団と言われた、甲州武田軍団の総帥、信玄が自軍の旗印として好んで用いた孫子の兵法「軍争篇」に掲げられる妙言である。
孫子の兵法は軍略だけでなく人生全般に及ぶ教訓をも記述していたことから、武田信玄は研究・応用していたとされる。
「戦わずして勝つ」、「弱をもって強に勝つ」、「呉越同舟」、「始めは処女のごとく終わりは脱兎のごとし」、「急がば回れ」、などなど名言は数知れず。
さて、この軍旗の意味するところは、動くべき機会と見たら荒野を吹き抜ける疾風のように行動し、静粛を必要とするときは林のように静まりかえる。そして攻めるときは烈火の勢いで襲い、自重を必要とする時は泰山のように微動だにしない落ち着きを示す。
一つの状態に固執することなく、静と動、正と奇の動きを状況に応じて変化自在に使い分けよということを示し、人生また然りと教えている。
まさに現代にも通じることですね。
平和ボケしていると考えることは無くなってしまうのかもしれませんが、常にこのタイミングを見計らって自身の考えを行動に移す。大事な緊張感であると考えます。