川勾神社(かわわじんじゃ)は、神奈川県中郡二宮町山西に鎮座する神社。
『延喜式神名帳』に小社と記載された相模国の延喜式内社十三社の内の一社で、同国二宮ともされる。「二宮町」の名は二宮である当社にちなみ、古くより「二宮大明神」、「二宮明神社」とも称される。
当社は旧相模国の伝統的な祭事である国府祭(こうのまち)で知られ、祭の中心的な儀式「座問答」は相武(さがむ)と磯長(しなが、「師長」とも表記する)をあわせて相模国となったときに、寒川神社と当社のいずれを相模国一宮とするかで争った故事によるものとされる。
現在の祭神は、大名貴命(おおなむじのみこと)日本の国土を開拓された神、大物忌命(おおものいみのみこと)殖産興業に功績があった神、級長津彦命(しなつひこのみこと)・級長津姫命(しなつひめのみこと)相模の国が相武と磯長の二国であったとき、磯長の国の開拓をされた神、衣通姫命(そとほりひめのみこと)安産守護に霊験あらたかな神。