長野県・浅間温泉「港の湯」

～浅間温泉の玄関口の共同浴場～

　浅間温泉の玄関口に位置する共同湯で、大通りに面して建っているわりに、うっかり見過ごしてしまいそうな外観だ。共同浴場っぽくない、素朴な外観だが、浴場は昔ながらの共同浴場の雰囲気を残している。松本城主の奥座敷として栄えた浅間温泉だが、その頃、一般大衆用にと造られたのがここということもあり、現在でも近所の方々が自分の家の風呂のように利用されているようです。

　浴場は３つほどシャワー付きの洗い場と、３，４人ほどでいっぱいの湯船が一つ。湯は無色透明でやや熱めだが、細かい白い湯の花が舞い散り、いかにも体に効きそうな湯だ。夕刻には続々と近所の方々が訪れる。仕事帰りの方や家から来られる方、皆生活の一部として利用している様を眺め、いつかこういう温泉街で生活したいなと思いながら、浅間温泉大衆の湯を満喫させてもらいました。

　また、注意書きもありましたが、シャワー用の湯は、共同浴場の休業時間中に溜めている湯だそうで、大切に使って下さいとのことです。