比々多神社(ひびたじんじゃ)は神奈川県伊勢原市三ノ宮に鎮座する神社。

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大磯町国府本郷で行われる国府祭(こうのまち)に参加する相模五社の1社で相模国三宮に当たり、所在地名の「三ノ宮」は当社にちなんでいるそうだ。

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『比比多伝記』によれば、崇神天皇7年(紀元前91年)に神地神戸を寄せられ、垂仁天皇27年(紀元前3年)8月には神祇官が詔を受け弓矢を奉幣している。『比々多神社 参拝の栞』によれば、大化元年(645年)大酒解神と小酒解神の2柱を合祀し、その際「鶉瓶」と呼ばれる須恵器が納められたのだと言う。

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さらに『比々多神社 参拝の栞』によれば、持統天皇6年(692年)に国司布施朝臣色布智(ふせのあそんしこふち)が社殿を修復すると共に狛犬1対を奉納している。天平15年(743年)武内宿禰の裔孫である紀朝臣益麿(きのあそんますまろ)を初代宮司に迎えると共に、聖武天皇より荘園を賜った。『比々多神社 参拝の栞』によれば、天長9年(832年)には国司の橘朝臣峯嗣(たちばなのあそんみねつぐ)を勅使として相模国総社「冠大明神」の神号を淳和天皇より賜ったとされる。

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