~白濁の硫黄泉を色々な湯船で楽しもう!!~

 高湯温泉街に入り、車を走らせていると最初に目に入ってくる宿が、ここ「玉子湯」でしょう。大きな近代的な建物とはちょっと不釣合いの木を組んで作った看板に目を引いてしまう。名前から連想できるのは、「卵の匂いがする硫黄泉」「卵のように白く、白濁した湯」「ゆで卵のようなつるつるの肌になれる湯」と本当の真意は分からないので個々の感性に任せます。

 外観から近代的な印象を受けましたが、館内に足を踏み入れても小奇麗なホテルのような感じです。でも、ロビーには、祝日だったこともあり、ハンドタオルを首にかけているような団体が溢れていました。その人達を交わして、早速、簡単な案内を聞いて、浴場へ向かいました。

 この旅館には、内風呂も露天風呂、男女合わせて8つの湯船がありますが、館内には男女別に二種類の浴場が用意されています。まずは、4人ほどでいっぱいのこじんまりとした木造の湯船の「仙気の湯」、もう一つが10人以上はかるく入れる大浴場「滝の湯」と呼ばれる内風呂があります。

 館内の裏口から庭園に出て行くと、当旅館のメインとなる玉子湯と露天風呂が並んでいます。庭園の方に足を運ぶと館内の立派な雰囲気は無くなり、大自然の中に放り出された感じ。

 裏口から出てすぐに迎えてくれるのが、明治元年創業以来、130年以上前からそのままの形を残しているという萱葺きの湯小屋です。その鄙びた感じが秘湯雰囲気をますます盛り上げてくれる。すぐ横にある小さな湯畑の源泉からお湯を引いているような造りの「玉子湯」は、男女別に、5人くらい入れる木造りの湯船が一つずつあり、こじんまりしているが、木の香りが心地良く、ついつい長湯してしまいたくなります。

 玉子湯と並んで、川沿いに、露天風呂がご婦人専用露天風呂「瀬音」、野天岩風呂「天渓の湯」、野天岩風呂「天翔の湯」と3種類の浴場があります。どれも、よく使い込まれた感じだが、木造の湯船が配され、目隠しのように巨大な岩が積み上げられていて、野趣満点。湯船からだと、川のせせらぎを感じるだけで、清流を眺めながらの入浴というのは出来ないが、紅葉シーズンや雪見シーズンなど、目の前の原生林が変化していく様を見ながら入浴を楽しめるのが嬉しい。尚、「天渓の湯」、「天翔の湯」は時間で男女入れ替えになるので、女性は全ての種類の湯船を楽しむことが出来ます。

 お湯は全ての湯船に白濁した硫黄泉が惜しげも無く流し込まれていて、湧き出るに水も熱も入れることなく、細かい湯の花もたっぷり浮遊しているという贅沢なものだ。お勧めの時間帯は、夕暮れ時で、夕刻を過ぎて、辺りが暗くなってくると、灯篭に灯りがともり、ますます温泉情緒を盛り上げてくれます。

電 話 番 号024-591-1171駐 車 場50台
宿 泊 施 設有り宿 泊 代 金10,000円~
休  憩  所有り日帰りプラン特に無し
泉   質硫黄泉休  日無し
入 浴 料 金500円日帰り入浴時間AM10~PM16