~古き温泉宿の情緒を残す老舗旅館~

 奥蓼科温泉郷最奥に湧く温泉が「渋御殿湯」だ。源泉名をそのまま宿の名前にした一軒宿がある。標高1800メートル、渋川にかかる橋を渡ったところに位置する、山間の出湯といった感じの鄙びた雰囲気を楽しめる一軒宿。

 ”信玄の隠し湯”のひとつで、江戸時代には諏訪藩主をはじめ、諸藩の藩主がしばしば湯治に訪れてたという歴史ある宿だ。今なお静かな湯治の湯として、また八ヶ岳登山基地として温泉ファン、登山家に愛されている。

 浴場は二つ有り、一つは上の写真の通り、大きめの沸かし湯とこじんまりした冷泉。繰り返し交互に入浴する事により、新陳代謝を活発にさせる。冷泉は、源泉そのまま流し込んでいるもので、湯の花もたっぷり浮遊していて、体も自然に温まってくる。

 もう一つの浴場は下の写真の通り、檜造りの3つの湯船があり、ひとつは、渋御殿湯の源泉温度そのままの湯を注いだ湯温26℃の湯船、もう一つはそれを沸かした適温の湯船。3つ目は昭和28年に新たに掘削した源泉の渋長寿湯。こちらも31℃と低温の源泉がそのままの湯で、湯船の下から、気泡がぽこぽこと浮かび上がってくる、まさに湧きたての湯を楽しむ事が出来る。

 いずれの湯も浴用で、皮膚病、婦人病、動脈硬化など、飲用で消火器病、糖尿病などに効能があるという。

電 話 番 号0266-67-2733駐 車 場30台
宿 泊 施 設有り宿 泊 代 金8,000円
休  憩  所有り日帰りプラン特に無し
泉   質単純硫黄泉休  日無し
入 浴 料 金800円日帰り入浴時間AM10~PM15