栃木県・老松温泉「喜樂旅館」

～広めの貸し切り風呂がおすすめ！！～

　那須湯本温泉の入り口付近に位置し、旭橋を渡らずに川沿いを上流に向かって進めば営業しているのかも疑問に思ってしまうほどの鄙びた温泉旅館の「老松温泉　喜樂旅館」がある。

　駐車場は手前１００ｍ程の場所にあり、そこから徒歩で砂利道を歩くことになる。砂利道の両側に古びた建物があり、どちらか解らず、引き戸を開けてみたら、おじいちゃんとおばあちゃんがコタツでＴＶを見ながら、みかんを食べました。「すいませんっ！！」と扉を閉めようとしたら、「温泉なら一人４００円だよ。」との言葉。ここの経営者の方だったんですね。

　外観はかなり鄙びているが、建物の中に足を踏み入れると、意外に内装や建具の手直しをした形跡があったりしたので、まずは安心して浴場へ向かう。脱衣所も薄暗く、浴場も多少の手直しの形跡が見えるが、かなりの年季を感じる。多少の不安を感じながらも、湯に体を沈めると、なかなかの湯の感触。

　灰色っぽく濁った硫黄泉はこの建物の地下に自然湧出する源泉を利用しており、鹿の湯の源泉よりも柔らかい感触で、かなり気に入りました。