~江戸、明治時代の情緒を現在に残す!!~
鯖湖湯のすぐ近くでひときわ目を引く建物がある。江戸時代末期に建てられた「江戸館」、明治29年に建てられた「明治館」。どちらも国の登録有形文化財だ。松尾芭蕉が飯坂温泉を訪れたときからの情緒を現在に残す旅館がここ「なかむらや旅館」だ。
趣のある建物については、他のところで詳しく語らせてもらうとして、この昔ながらの客室は、バス、トイレなどは当然部屋に完備してるはずもなく、廊下から客室もふすま一枚、となりの客室もふすま一枚と、昔ながらの湯治宿の雰囲気を感じさせてくれる。また、隅々まで清掃が行き届いているようで、ただ古いだけのような旅館とは違い、歴史ある建物への思い入れが伝わってくる。
その昔においては、湯治場では相部屋は当たり前ということもあったが、現在はプライバシーの問題を配慮して基本的にワンフロアに1組の宿泊客しか泊めず、11室ほど客室があるのだが、1日に4,5組ほどの宿泊客しか予約を受け付けないのだ。そのため、早めに予約を取れば、3間続きの部屋を一組で利用することも出来る。これもこの旅館の人気の一つなのだが、宿泊客を少なくしてるため、心配りも行き届いて、とても心地良い。
浴場は、貸切内湯が二つ。ともに3,4人ほどが同時に入浴できる湯船が一つずつ。また、平成5年に「鯖湖湯」が改築する際、利用していた御影石を使い、古き良き時代を演出している。湯は鯖湖湯と同じ、51.4度の湯沢源泉で、切り傷、火傷、神経痛、筋肉痛、冷え性、健康増進、疲労回復等に効能があるそうだ。
食事は、地元の食材を利用した体に優しい山菜ずくしの家庭料理。ありがたく頂きながら、普段、脂っ濃いものばかり食べてるんだなとちょっと反省。
チェックアウトをして、女将さんと挨拶を交わし、車を出す。車が見えなくなるまで、バックミラーには手を振り続けてくれる女将さん。また、こちらの方へ来る際には、必ずここを利用させて頂こうと、女将さんの心配りと美味しい料理を思い出しながら、心に決めました。
電 話 番 号 | 024-542-4050 | 駐 車 場 | 有り |
宿 泊 施 設 | 有り | 宿 泊 代 金 | 10,000円~ |
休 憩 所 | 有り | 日帰りプラン | ー |
泉 質 | アルカリ性単純泉 | 休 日 | 無し |
入 浴 料 金 | 600円 | 日帰り入浴時間 | AM10~PM15 |
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