~敷居の高さが玄関から演出されてる!!~
湯畑滝壷から滝下通りを下り、二又に分かれる道を右の方へ行くとすぐに見えるのが老舗旅館「ての字屋」だ。門前には打ち水された様子が、玄関を入るとお香をたいているのか、ほんのりとさりげなく香りが、また見渡すとあちこちに生け花が。夕暮れには、ほのかな灯りに照らされ贅沢な空間が広がり、和の風情があふれる数寄屋作り。こうしたこまやかなもてなしは、訪れる一人一人を大切にしたいと言う思いがこめられた「一客一亭」と言う宿の精神だそうだ。
湯が開かれたのは遠く鎌倉時代までさかのぼり、頼朝が鷹狩に赴いた際に同行した道案内だった人物が、この宿を開いたと言われているそうで、かの源頼朝が草津に訪れた折りに道案内をしたのがここ「ての字屋」の創設者と言うから、なんと800年以上もの歴史を誇る草津きっての老舗旅館だ。
この宿の一番の名物は、草津で唯一敷地内の源泉を使用していると言う「玉すだれの湯」。岩盤のあちこちから湧き出した湯は、樹齢500年を超える檜作りの浴槽にたっぷりと注がれる。湧出している湯は熱いのだが、岩をつたり、湯桶に注がれているうちに、適温の湯に自然に下がる。檜造りの湯船が、肌に優しさを与え、強酸性の湯もやわらかく感じる。
もう一つの浴場は、京風の露天風呂を併設する浴場だ。露天風呂の脇には、草津の湧き水を飲めるようになっているのが、ありがたい。高原の風にあたりながら、ほてった体を冷ますのにちょうどいいというものだ。この歴史深い強酸性硫黄泉は神経痛、関節痛、慢性消火器病、リウマチ、慢性皮膚病、筋肉痛、慢性婦人病などに効能があるそうだ。
季節ごとに厳選された素材が盛り込まれているという夕食は、極上の京風懐石だ。絶妙なタイミングで出してくるのがまたにくい。また、料理を盛り付ける器にもこだわり、京焼き、有田焼、織部焼等の最高級の焼き物や時には女将がデザインした器も使用される。
電 話 番 号 | 0279-88-3177 | 駐 車 場 | 有り |
宿 泊 施 設 | 有り | 宿 泊 代 金 | 35,000円~ |
休 憩 所 | 有り | 日帰りプラン | 無し |
泉 質 | 強酸性硫黄泉 | 休 日 | 無し |
入 浴 料 金 | 1,000円 | 日帰り入浴時間 | 要確認 |
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